2018/12/28
股関節が痛く変形しているといわれ、手術しかないといわれたが何とかならないの? 5〜6年後手術しようといわれましたが、それまでこの痛みは我慢しなくてはいけないの?
上記のような質問を受けることがあります。
確かに変形が進むと最終的には手術が必要です。しかし、平均寿命が延びたことから、人工関節の対応年数を考えるとなるべく手術を遅くした方がいいです。
では手術までの間の股関節の痛みはどうしたらいいでしょうか?なかなか薬だけでは痛みは楽になりません!しかし安心してください必ず痛みは軽くなります。
股関節の痛みはどこから来るのか
股関節の痛みを起こしているのは、関節だけで起こるものではありません!股関節が変形していることだけで起きているわけではないのです。
股関節に感じる痛みのうち腰・仙腸関節による原因が4割、筋肉による原因がで3割、そして関節で起こる痛みが3割と考えています。つまり3割以上は関節以外による痛みなのです。
これはどういうことかといえば、手術をすぐにする必要がないものであれば、腰と筋肉の治療をすれば、痛みはかなり楽になる!ということです。
股関節の変形のレベルが変わるわけではありませんが、痛みは確実に軽くなります。さらに股関節の治療を加えればもっともっと良くなります。それではひとつひとつ説明していきましょう!
つらい股関節の痛みを軽くする治療
腰・仙腸関節の治療
腰の骨は5つあり、その一番下の骨が股関節と関連があります。この骨につながる仙骨との隙間が狭くなると、股関節の周りの筋肉を硬くしたり、痛みを感じさせます。
フレクションベットという特殊なもので関節の隙間を広げるようにすると、これらが改善していきます。さらに仙腸関節という股関節と隣接しここに痛みを引き起こす関節を調整することでさらに改善します。
筋肉の治療
股関節の変形にともない、関節の安定性が悪くなり、周囲の組織への負担が大きくなります。一番影響を受けるのが中殿筋です。
股関節の不安定により負担の増加⇒筋肉の過緊張⇒血流悪化⇒痛みが強くなる⇒筋力の低下
となりますので、中殿筋をマッサージで柔らかくし、血流を改善し、その後に筋肉の強化をすることで筋肉由来の痛みはかなり改善されます。
股関節の治療
股関節の痛みも実際は、変形した骨が痛むのではなく、関節を覆う袋である「関節包」が痛むのです。この関節包は深いところにあるので体表から強く押しても力が届きませんし、適切な刺激ではありません。
立体動体波という深部まで刺激を浸透させる電気をかけることで、硬くなった関節包を刺激し緩めることで関節の動きが良くなります。さらに血流も改善し痛みが軽くなるのです。
「筋肉の治療、トレーニング_「腰・仙腸関節の治療」「股関節の治療」この3ヶ所に対してしっかりアプローチすることで多くの股関節の痛みは改善し日常の生活、散歩、旅行などもできるようになります。あきらめずに治療なさってみてください!必ずいい方向に向かいます!